懐石料理と会席料理

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懐石料理と会席料理

2020/03/18

懐石料理と会席料理

結論から申し上げますと、「懐石料理」とうたっている料亭で提供されている一般的なお料理は

「会席料理」です。

 

む・む・む?となるかと思いますが、

「茶懐石」を提供する仕出し屋でない限りその認識でいいかと思います。

 

出されるお料理は「会席料理」なのになぜ「懐石料理」だと料亭は言うのか??

ですが、そこは「茶懐石」を出すことができると言う料亭の

一種のステータスと差別化の名残ではないでしょうか。

 

「茶懐石」がルーツなんですという料亭なんだな、、、、と思ってください。

 

 

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懐石料理と会席料理はどこがどう違うのか?は良く紹介されていますが、、、

懐石料理=茶懐石として紹介されていることが多いですね。

 

 

代表的なふたつの違いは、茶懐石はお茶を楽しむため、会席料理はお酒を楽しむためのもの。

料理の提供手順、飯と汁の出されるタイミングが顕著に異なる。

 

 

実際、「懐石料理」の歴史は精進料理とも茶懐石とも言われています。

 

「懐石」の語源は、

修行僧が空腹時に温かい石を懐に抱いて寒さと空腹を癒すところからきたとされるのが一般的で、

『南方録』以降、茶の湯を楽しむためにおもてなしされる料理を「懐石」としたのは、

「本膳料理」とも違う「精進料理」とも違う料理を言い表す際に、

茶の湯と禅と深い関わりからも「懐の石」がピッタリだったのでしょうね。

 

「茶懐石」は、安土桃山時代に千利休によって完成された

”茶の湯”の中でおもてなしされる料理のことで、

主催者が自ら作っておもてなししたのが始まりです。

 

 

しかし現状、「懐石料理」は「茶懐石」の事です、と言っても

茶懐石ではない「懐石料理」とうたう料亭は存在しますよね。

 

 

時代の変化と共に茶懐石を専門に提供する仕出し屋さんの料理

「懐石料理」と言うようになってしまったのかな、、、、と考えるとしっくりきますよ。

 

 

茶懐石をお金をもらって提供するのであれば、もちろんお料理自体のお味もですが、

茶の湯もわかっていないといけませんよね。

茶を嗜んでいなければ、提供するタイミングも分からず、

盛り付けから箸・器の選定まで行き届きません。

 

 

仕出し屋さんにとって「茶懐石」を提供できます、「懐石料理」です、と言うのは

差別化と一種のステータスだったのでは?

 

 

一方「会席料理」は、江戸時代に日常の食事とは違った贅沢な食事として確立され、

主にお酒を楽しむためのもので仕出し屋で料理され、

作法は茶懐石に比べて少ないのが特徴です。

 

 

会席料理には、本膳料理の名残の「配膳方式」と、

献立に従って一品ずつ食べていく「喰いきり」があり、

「本膳料理」を簡略化し「茶懐石」の趣向を取り入れた日本のコース料理となります。

 

 

簡素ではあるけれども、お客様にどれだけ喜んで頂けるか自ら趣向をこらすものが「茶懐石」

 

仕出し屋が提供する「茶懐石」を「懐石料理」と呼び

非日常を楽しむ仕出し屋の豪華な会食「会席料理」と区別したのでは?

 

料理自体は二つ共に「本膳料理」がルーツです


 

 

いかがでしょうか。

「懐石料理」と「会席料理」違いはどこにあるの??

結局どうなんだと言うお話ですが。笑

 

 

結論は、今私たちが食している懐石料理は「会席料理」です。

 

「懐石料理」と書いてあったら、茶懐石が提供できる料亭なのかな?

茶懐石がルーツなのだと言いたいのかな?

で差し支えないと思います。

 

 

 

 

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