着物の格(1)
2020/04/27
付け下げ
付け下げは、戦争中に華やかな訪問着が禁止された時代背景から訪問着を簡略化したものです。
紋を入れると準礼装のお着物として着用出来、紋無しの訪問着よりも格上となります。
一般的に、訪問着の様に「絵羽模様」ではなく背縫いで模様が繋がっていないのが付け下げと言われていますが、実はこの考え方は混乱を招きます。
昨今は模様が繋がった付け下げは数多く見られます。
ざっくり、控えめな柄であれば付け下げと覚えておきましょう。
洋服で言うと、お洒落な柄から上品な柄のワンピース全般です。
柄の種類も多く茶人に好まれていますね。
訪問着のように披露宴やパーティー・お茶席で着用でき、合わせる帯次第で小紋感覚で着用できるため、一枚あると大変重宝します。
訪問着
訪問着は準礼装のお着物で、洋服でいうと、見るからに高級そうな正統派のフォーマルスーツです。
一般的に、華やかさと品格を併せ持つ訪問着は「絵羽模様」になっているのが特徴とされます。
絵羽模様とは、身頃・袖・衽など一枚の絵のように全体で一つとなる模様のことを言います。
訪問着は絵羽で、付け下げは反物で呉服屋にありますが、仕立ててみれば見分けが付かないものもあり混乱します。
ここも、付け下げ同様、控えめであれば付け下げ、豪華であれば訪問着と呼んでいいと思います。
着物の格(2)
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