帯の文様・格(2)
2020/08/03
帯の文様は、帯の格にも大きく関わってきます。
帯を選ぶ時、殆どが色柄で決めますよね。
この柄について、代表的なものを少しだけご紹介いたしますね。
正倉院文様
ご存知、奈良東大寺の大蔵の中に聖武天皇ゆかりの品々が数多く残されています。
ざっとご紹介。
・華文・・・・・・・唐華文様の一種で、なんとなく花のような形をしている
・葡萄唐草文・・・・・・・唐草文の主軸に葡萄の蔓を用いて、実や花を組み合わせた文様
・鳳凰文・・・・・・・鳳は雄、凰は雌で、古代中国ではおめでたい時の天の使いなのだそうです。
・獅子文・・・・・・・獅子をモチーフにした文様
有職文様
公家の装束や調度品に描かれた文様
・亀甲文・・・・・・・正6角形を上下左右に繋いだ文様
・七宝文・・・・・・・同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねた文様
・立涌文・・・・・・・波状の曲線を向かい合わせに並べた文様
・菱文・・・・・・・4本の斜線で囲まれた菱形の文様は、
連続すると斜め格子や襷文様共呼ばれます。
名物裂文様
茶道具に用いられた由緒ある裂の文様です。
・日野間道・笹蔓間道・吉野間道 は、ざっくり縦縞。笑
・太子間道・・・・・・・法隆寺に残る広東錦、平織り経絣
・花兎文・・・・・・・花と兎
・荒磯文・・・・・・・鯉
・有栖川文・・・・・・・鹿
如何でしたでしょうか?
全部なんて覚えられません。笑
ただ、吉祥文様は格上で、準ずるのが正倉院文様かなくらいで
同じ用途の帯を選ぶのなら、違うのを手にとってみてもいいかな
と思いますので、ご紹介してみました。
参考になさってくださいね。