ふくら雀 名前の由来

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ふくら雀 名前の由来

2021/01/15

先日ふらりと立ち寄った茶道具屋さんで、「ふくら雀」の香合を見かけました。

お正月だし、もう直ぐ大寒、そんな季節でしたね・・・

 

 

寒い時期の雀を「ふくら雀」と呼びますね。

そして、和装業界で知らない人はいないだろう「ふくら雀」。

 

 

 

なぜ、ふくら雀と呼ばれるのかご存知ですか?

 

 

雀は日本各地に生息しています。

スズメの名前の由来は古く、古事記や日本書紀にも登場する程で

小さい事を表す「スズ」と、鳥を表す「メ」がひっついたと言う説が有力だそうですが、

私は、鳴き声から転じて「スズメ」になったと言う説が夢があって好きです。

 

 

雀は、寒さが増すと全身の毛をまん丸と膨らませます。

この膨らんだ雀の事を、寒雀・冬雀・凍え雀・ふくら雀などと呼び

俳句の季語として使われます。

 

 

余談ですが、寒雀は、寒中の雀の焼き鳥は美味しい・・・

を連想させるのだそうです・・・

現在では雀は食べないので、昔の言葉ですね。

 

 

イメージは大切。

ふくら雀と言われると、可愛らしさや、柔らかい感じがしますね。

 

 

ふくら雀が沢山見られる年は、豊作の年と言われているので

縁起物としても大活躍の「雀」です。

 

 

害虫なども食べますが、お米も大好物な雀

豊作の年は、追われる事なく沢山お米をついばむ事が出来るので、ふっくらとしてくる・・・笑

 

 

「食べ物に困らない様に」「豊かに暮らせる様に」と言う願いも込めて

ふくら雀は、豊かさや繁栄を象徴する縁起物なのです。

 

 

「福良雀」「福来雀」などいった字をあてたり、家紋や着物の文様にもされる程です。

図案化された丸い雀は、季節を問わず吉祥文様として年中使用できますよblush

日本人はとにかく雀好きheart

それだけ、身近な鳥なのでしょうね。

 

 

振袖着付けを学ぶ際に必ず出てくる、伝統的な帯結び「ふくら雀」の事もご紹介しますね。

 

 

江戸時代後期、よく結われてていた島田髷・日本髪「ふくら雀」は、

娘の代表的な髪型だそうで、ふっくらとした丸みが可愛さを引き立てるのだそう・・・

明治時代には、日本髪につぎ、着物の帯結びにもふくら雀が登場した。

と聞いています。

 

 

縁起を重んじるお祝い事の式に相応しいは帯結びなので、

現在では、結納や結婚式で定番の帯結びです。

真子様や紀子様の結納の時も、ふくら雀でしたねheart

 

 

お着付けの際、「なぜ、ふくら雀は縁起物なのですか??」

といった素朴な疑問を聞かれることもありますので

 

ふくら雀は、「食べ物に困らない様に」「豊かに暮らせる様に」

と言う願いが込められた、豊かさや繁栄を象徴する縁起物。

 

言える様にしておきましょうね。

 

 

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