デッサンに必要な「観察する目」〜身体の軸〜
2020/10/20
京都市内あるデザイン専門学校です。
和装デッサンの指導となります。
一般的な着物の知識から
着付け講師として最低限の着姿の常識
着物のイラストを書くのであれば必要となる知識です。
基本の次の段階に応用があるのであって
基本は基本として押さえるべきです。
熱心にPC入力されている生徒様を見て・・・
時代は変わったな〜・・・なんて。
今回は、動きのある動作を途中で止める・・・
と言った、少々しんどいポージングがあります。
ご協力下さった講師仲間と、これはキツい・・・
と言いながら、三人で交代でデッサンモデルもいいたしました。
歩き方は、ポージングの都度「軸」がどこにあるのか
どちらの肩が下がっているのか
見えない膝の位置は・・・
草履の歩き方とお引き摺りの歩き方は身体の使い方が違います。
軸に乗ると上半身が違っています。
描く前に、注意点を伝え、デッサンしていただきます。
腕を上げる所作は、肘の動き方に注意です。
横から見ていただいて
肘が張り、着物が袖に添っていいる所をデッサンに取り入れて欲しいです。
私は、絵心が全くありません。笑
しかし、デッサンの先生が生徒様にご指導されている際
左足が軸とおっしゃっているのに、こんな所に肩甲骨乗る?
これだと軸から前のめりになってるよね。
軸足がこの向きなのに、お臍の向きはこれであってる?
などなど、
すごいな!伝えたいことが伝わっている・・
と思いました*^^*
何を習うにも、「観察する目」と言うものはとても大切だと感じます。
そして、うやむやにするのではなく、質問する行動力。
休憩時間に、生徒様が参考資料を見ながら質問に来て下さいました。
「このお着物の柄なのですが・・・振袖などには使われる柄ですか?」
『柄の向きですが、これはOKですか?」
可愛いらしいですね*^^*
子供と同年代の生徒様です。
頑張ってね!と本当にエールを送りたくなります。
以前描いたんです。
と、着物でのショートムービーを見せて下さった生徒様もいらっしゃいました。
振袖に流水の柄で、流れを表現されています。
50枚程度をムービーにされているのですね。
とてもとても素敵な作品なだけに
残念だなと思う点もありました。
目の前にいる子供たちの着物離れは、こう言った所にも影響があるのですね。
知るか知らないかだけだと思います。
せっかくこのような機会をいただきましたので
和服に興味を持っていただけるチャンスだと思います。
しっかりと意識をして
着物と立ち居振る舞いを伝えて行きたいと思っております。