ホテル天平ならまち ロビーのお茶室
2021/04/15
世界遺産・興福寺を望む猿沢池ほとりに、
昨日14日「ホテル天平ならまち」がグランドオープンいたしました。
客室の壁には、奈良ゆかりの書家27人が迫力ある書を描かれていて、
全44部屋同じものはひとつもありません。
家具や床は吉野杉、障子紙やランプシェードは吉野手すき和紙、洗面台は赤膚焼の奈良絵。
日展審査員や僧侶・万葉学者・落語家・アーティストさんの作品を眺めながら、
窓の外に興福寺の五重塔を望むことが出来、
これ以上無いほど奈良を感じて頂ける素敵なホテルです。
ホテル天平ならまち
ホテル受付の「天平」は深井万象先生の書です*^^*
今回、光栄な事にロビーのお茶室でお茶を点てさせて頂く機会を頂戴しました。
ホテルの建築デザインを手掛けたのが、
奈良出身で日本建築美術工芸協会優秀賞をはじめ
海外でも多くの受賞実績をお持ちの橋口新一郎さん。
橋口さんの作品で「奈良晒で作った茶室」がロビーに設けられているのです。
織物の茶室は確かドイツで受賞されているはず。。。
繊細な線を絵描いた2畳ほどの空間が、物凄く落ち着きます。
境界面には晒しの柔らかさと硬さが入り混じり、
中から見るロビーの景色はとても暖かく感じました。
お湯の沸く音と茶筅を振る音だけが空間に響き、
ゆったりと時間が止まったかの様な、とても素敵な経験をさせて頂きました。
ありがとうございました。
写真:淺川 敏 様