デッサンに必要な観察する目〜質問力〜
2020/12/15
学生さんたちのプレゼンテーションです。
授業のはじめに、
こちらがお伝えしたい事
どういったことに注意して描いて欲しいのか
はお伝えしています。
着物の基礎知識を理解し
美しいと言われる着姿を実際に目にし観察して欲しい。
着物を描くときに、人物像の軸は大変重要です。
知っていて損はない知識
未来は、基礎の上にあると思っています。
今回のプレゼンで、実際に描いた絵を拝見し
相手の意図を汲み取る力や・描写力・表現力
を評価させて頂きました。
結果、どの学生さん達のプレゼンも描いた絵も素晴らしい仕上がりになっていました。
感動です*^^*
成長の過程を目の当たりにし、気付いたことが、、、
「質問力」です。
今回の授業は、ただただデッサンモデルをし、描かれた絵を評価するのではなく
着物の基礎知識も知らないと見落としてしまうであろう内容が多々あると思います。
なんとなく〜では描けない和装です。
立ち姿に歩く姿、ポージングにいたる全て
美しいとされる軸の話や、手の先、目線までも講義でお伝えしています。
私達は、描きやすい様に古典柄のお着物で、
着付師がチェックした着付けでモデルをしていました。
数ヶ月前は、学生さん達からの質問はなかなか出てきません。
訳もわからず、ただ目の前に立つ和装モデルの外枠だけを描いておられました。
皆さん必死*^^*
それが、回数を重ねるごとに、授業で申し上げた注意点をきちんと修正して下さる様になり
指先や目線、お臍の位置までもがはっきりと分かる素晴らしい絵になっていきます。
そこからは、柄の勉強もしていかないといけませんね。
和装では柄に一定の決まり事がありますね。
まだ若い世代、惜しいな!!と思うところが沢山あります。
自身で調べ解釈した内容で絵柄の質問も出てくる様になってきました。
せっかくの和装なので、日本髪を描いてみたい。。。
と日本髪を調べて描いてくださった学生さんもおられます。
この辺りから、描くだけでなく着物の知識を入れようと努力されている学生さんだな
与えられた事をこなすので精一杯の学生さんだな
と分かれてきます。
良い「質問」をされる方は、ある程度ご自身で調べ勉強しておられます。
そして創意工夫がみられます。
素晴らしいですね*^^*
観察する目を持つと、疑問が沸き、自ら調べ勉強し、良い質問に繋がりますね
総評は、皆さんの頑張りが素晴らしく、とても素敵な絵が仕上がっていた事
完成度が高い絵が沢山あった事
将来、身につけておいて損はない和装の知識である事
デッサンに必要な「観察する目」は良い質問に繋がる事
をお伝えしました。
皆さんのこれからを期待しています*^^*